さす船の
棹の雫も匂ふなり
浪も花咲く
春の梅川

B 梅 川

よる舟もとめて
湊の名をや知る
明日は飛鳥の
変る浮寝に

J 飛鳥湊

I 離 崎  

冬寒き色あらはれて
離崎岩根の松ぞ
雪に木高き

冬寒き水にうもつす
文字島や
おくれし秋の
雁の一つら

H 文字島

名もしるく
幾しほ染めて色や濃き
紅葉の岡の
秋のこずゑは

G 紅葉岡

夕月の
光も清く川添の
もりて涼しき
秋の初風

E 川添森

真萩咲く
長州の磯の夕なぎに
汝も飽かずや
あさる雁がね

F 長州磯

船寄せて
涼しき波に月をなほ
まつぬの浜の
松の下風

D 松沼浜

沖が島
見る目涼しき夕波の
寄する葦辺ぞ
たぐひしもなき

C 沖賀島

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「松川浦十二景」とは

藩政時代、相馬藩主の遊休所とされ21代藩主昌胤公は松川浦十二景を選びその景色を描かせ東山天皇に和歌を請うたがそれが認められ、以降天下の名勝として有名になりました。

春やはな
たぐひも波の
曙に
かすむ緑の
松川の浦

@ 松川浦

うつし絵も
及ばんものか
桜咲く
水茎山の春の面影

A 水茎山

住みなれて
己が名に負ふ鶴巣野に
千代経る雛の
栄えをも見む

K 鶴巣野

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